CopyRight 1999.12.25
建築工房 N 設計
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4.住宅メーカーと当事務所の違い(9つのポイント)
  メーカー・プレハブ住宅 当事務所
1立場 商品を売るための資金力や企画力、多くのデーターがあり、それに基づいたCMでイメージづくりをしています。
また、営業マンは自社の商品を売るための色々なノウハウを持っており、住みやすさとは関係ないことで選んでしまうこともあるようです。
当事務所の好みが入りやすいですが、住まい手にピッタリした使いやすい住まいを創ることが仕事と考えています。営業マンのように売り込むのは苦手です。
2選ぶ時 住宅展示場で気楽に見学できますが、高グレード商品が多く、その印象を引きずるため思い違いをしやすいです。
営業マンは自社の工法、材料、部品のみを売りこむので他社と比較する余地は少ないです。
住まいが完成するまで全体を理解しにくいで すが、出来上がった住まいを見学したり、模 型などによって十分な説明を行います。
多くの工法、材料、部品等について専門家の立場 で説明できますので、比較検討のうえ選択で きます。
3対応 営業、間取りを作る、工事中などその時々で対応する人が変わり、希望が生かされない事もあり住まい手の負担が大きいです。 すべての段階で同じ人が対応するので一貫性 があり、じっくりと打ち合せ、話し合いをす るので意志の疎通をスムーズに行えます。
4設計 パターン化した間取りに自分の生活を合せます。変更するにも限定されるので、規格に合わない条件や将来を含めた対応が難しいです。また、周囲の状況や自然環境を考慮することが難しい事もあります。 どんな条件や周辺・自然環境であれ白紙から 考えるので、条件に合った工法やその人に合 った間取りや仕上げ、環境を考えた住まいを 造ることができます。
5手続き 営業マンがいろいろな手続きを無料でやってくれるメーカーが多いです。ただ、それらの費用は建物に含まれています。 必要な手続きは住む人が行います。でも、初 めてで解らないと思いますので、アドバイス をしたり、依頼があればお手伝いをします。
6相談 間取りを作ったり、契約するまで無料で対応してくれるメーカーが多いですが、全て建物の価格に含まれています(契約に至らない人の分までも)。 建物調査をしたり、間取り(基本設計)を造っ たりは有料になりますが、それ以前の敷地に どのくらいの物が建てられるか、融資や税金 のなどの相談は無料で対応しています。
7設計工事費用 建物本体の価格ははっきりしていますが、それ以外の外構などの建物周りの工事費、変更部分やオプションはかなり割高になり、結果として割高になるようです。
また、 いろいろな営業経費を掛けているので、仕様や性能からすると高い買い物と思います。
設計図に基づいた見積り書が出ないと金額がはっきりしません。でも、価格や数量がはっ きりしているので、工事中に変更があっても 過剰に請求されることはありません。設計費 用が掛かりますが工事見積書をきちんと検討 ・調整し、工事のチェックもしますので、長 い目で見ればお得だと考えます。
8工期 規格化された材料や部品、省力化された作り方により、短い期間で出来上がります。

一品生産品になるため、工事期間はメーカー・ プレハブ住宅に比べ長くなります。40坪程度 の木造2階建で5、6ヵ月かかります。

9完成後 工場生産部品を使うので、反りや曲がりの問題は少なく、表面的には同じ状態を保ちます。完成した時が一番いい状態です。
増改築しにくく、間取りも限定されます。
一品生産品や自然材料を使う事が多く、反り や曲がりが出やすいですが、時間の経過と共 に変化し味が出てきます。将来の変化も考え 計画するのでスムーズに増改築が行えます。